第95回 俺の兄貴

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俺には兄貴が二人います。

一人は8つ上、一人は5つ上です。
そして名前は私の「史樹」と同じように全員に「樹」がつきます。
戦国時代の毛利家ではないですが、一応3本の「樹」なのです。

しかし二人は全くといっていいほど違うパーソナリティです。
一言でいえば長兄は「サムライ」そして次兄は「ヒッピー」です。

子供の頃は年が離れていることもあり、全く接点もないといっても過言ではありませんでしたが
実は私が物心がついたころから、人格形成の殆どに兄の影響を受けてきたのです。

若かりし頃はその二人が通ってきた道筋をただ追っているだけで、自分の
オリジナリティがどこにもないような気がして悩んだ時期もありました。
兄貴が二人もいれば、たいていのことは既にやられており、「パイオニア」の称号は得られない
ことが殆ど。いいこともわるいこともね。

その存在を重く感じることがあったのも事実です。
三男坊は「甘ったれで要領がよく苦労をしらない」という心ない、しかし否めない
コメントに腹を立てたこともあります。

しかし振りかえると、不思議と私は見事なほどに二人の要素を取り込んで生きてきた
気がします。
「男とはどうあるべきか」というような概念や「仲間とどう付き合うか」というスタンスなど。

思えば思うほど私は確かに「要領がいい三男坊」だったのでしょう。

そして今までの人生では「甘ったれ」だったのも事実であります。
おそらく今でもそういわれることでしょうし、一生いわれるかもしれませんが。

それをどう「こいつもやるじゃないか」と思わせるのも、私の課題であります。
もしくは「こいつにはかなわん」と思わせるのも一興であります。

40を前にしたいい大人がいうには青臭い話かもしれませんが、今の自分は正直に
そんなレベルなので仕方ありません。

全てはどう結果を出すことができるのか。
そこにかかっておるのです。

ともあれともあれ。

二人とも偏屈なところもあり、ダメダメなところもありますが、私にとっては二人とも
かけがえのない兄であります。たくさん感謝もしております。
体に気をつけて、幸せに生きてほしいと思います。

とはいえとはいえ。

お互いに男ですから、結局は自分が一番イイオトコになるのだと信じて生きております。

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